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きもの文化を未来に輝くものとするために 宣言文

はじめに

当財団は、大型呉服小売店グループの自己破産を受けて、さる9月5日、京都府・京都市と共に「和装振興に関する緊急会議」を開催し、問題の背景には商売上のモラルを逸脱した強引とも思える商法が消費者の信頼を失わせたことがあり、それを、きもの業界全体の問題として真摯に受けとめ、商道徳を含め倫理を確立することが多くのきものを愛好する方々のために重要なことであると確認しました。倫理を確立し消費者の信頼を回復を図る運動の第一歩として、以下の宣言を取り纏めましたので、ご紹介します。

宣言

私達、京都の和装業界に携わる者は、製造、加工、流通いずれの立場からも、日本文化の象徴として世界に誇りうる「きもの」を未来に輝くものとする取り組みを行うとともに、消費者の立場に立った事業活動を推進していくため、次の取り組みを進めます。

  • 私達は、消費者第一の商慣習の徹底を図り、消費者の信頼を損ないかねない、きものの押しつけ販売、支払い能力を顧みないローン販売等の一掃を目指します。
  • 私達は、消費者への適切な情報提供を図るため、帯やきものに ついて、原産国表示や製造加工方式などについての情報開示や「トレーサビリティ」制度の確立を内容とする、公正競争規約の制定に努めます。
  • 私達は、和装業界全体の信用を失墜させ、和装への消費者の信頼を失わせかねない悪質な流言飛語に類する匿名情報の根絶に努 めるとともに、毅然たる態度でこれに対処していきます。

平成18年9月

公益財団法人 京都和装産業振興財団

(京都織物卸商業組合、西陣織工業組合、京友禅協同組合連合会、西陣織物産地問屋協同組合、京染卸商業組合等の京都の和装産業関連団体、京都府、京都市等で構成)