- 77.蛤文(はまぐりもん)
- 貝合わせの貝として貝桶との図柄が多いようです。蛤は古くより気を吐く(蜃気楼)と信じられ、厄除けや魔除けに用いられました。
- 78.宝珠文(ほうじゅもん)
- 宝尽に多く使われ、丸い形で左右から火焔が燃え上がっている形をした玉です。密教法具の一つで欲しいものを思いのままに出すことができる力を持つとされ、如意宝珠ともいわれています。吉祥の意味から祝儀の文様によく使われます。
- 79.蓬莱山文(ほうらいさんもん)
- 中国の伝説で、仙人が住み不老不死の地とされる理想郷の霊山。三神山とされ、蓬莱山・方丈・えい州をいいます。また、日本では富士・熊野・熱田となります。図柄では蓬莱鳥もよく使われます。
- 80.桃文(もももん)
- 中国では、西王母伝説から長寿の象徴とされました。また、悪魔を払う魔除けの意味もありました。日本でも邪気を払う力があると信じられています。
- 81.八橋文(やつはしもん)
- 八橋の由来は、愛知県碧南郡知立町の逢妻川に八ツの橋がかけられていたことで八橋の名がつきました。伊勢物語に詠まれています。「唐衣きつつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞおもふ」(在原業平)
- 82.鞠文(まりもん)
- 鞠の柄は蹴鞠(けまり)の柄です。蹴鞠は、貴人の遊戯で七間半四方が正式です。東北の隅は桜・東南に柳・西南に楓・西北に松を植えました。その為蹴鞠の図柄には合わせ文様として柳・桜・楓・松を使います。
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