柄意味言葉集12
57.瓢箪(ひょうたん)
「瓢箪で鯰を押さえる」といいます。これは「つかまえどころのない」「とらえどころがない」という意味言葉になります。大津絵にもありますが、つかまえどころがないのなら悪魔にもつかまえられない意味から子孫繁栄の象徴にもされました。
瓢箪六個で「六瓢(むびょう)」という意味から「無病息災」の語呂合わせにもなっています。
58.鯉(こい)
鯉は、強い生命力もつ瑞祥文(めでたい)とされています。言葉の解釈は、中国故事(後漢書)に、中国黄河中流にある急流を上った鯉は滝になるという言い伝えからです。困難であっても突破すれば立身出世ができるという意味に使われます。また、五匹の鯉が激流を遡るさまの図柄を「五鯉躍」といいます。これは「ご利益」の語呂合わせですが、江戸時代以降、多くの人々に好まれています。

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