位のある服

中国漢代の女性の婚礼服(重縁袍)には、身分により衣装が違いました。公主・貴人・妃以上は、高級絹織物を使い、特進列候以上は衣に十二色の刺繍糸が許され、六百石以上は九色、三百石以上は五色、二百石以上は四色と定め公卿列婦人以下は単色に限りました。(単縁袍)

珠文
珠は真珠をあらわし、丸い玉を帯状に並べたもの(珠文帯)。そして、丸い玉を円状に並べたもの(連珠文)があり、多く正倉院裂などに残っています。元来ペルシャ文様ですが中国唐代の織物に多く用いられ、日本にも奈良時代以降使用されています。珠文(じゅず)は数珠の意味もあり、神仏に対しての祈願を表します。
四季草花文
代表的なものに光悦の和歌巻があります。
「藤・つつじ・萩・芒・松原・千鳥」
「梅・竹・藤・蔦」
「竹・梅・つつじ・藤・鳥」
また、草木を加え 「菊・撫子(なでしこ)・燕子花(かきつばた)・女郎花(おみなえし)・芙蓉(ふよう)・蘭・芥子(けし)・水草」と秋草系統

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