秋の七草 豆知識

七夕の七草とも称します。
萩(はぎ)、尾花(おばな)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)を七草といいます。

古代には、摺り染に使用されました。万葉集に「吾が衣は摺れるにあらず高松の野辺行きしかば萩の摺れるぞ」とあります。
尾花
別名 ススキ
昔より尾花粥として疫病よけの神事に使用されました。
生薬の葛根として解熱剤に用いました。繊維はコー麻といわれ、織布は盛夏の衣料として用い、織物の歴史上、最も古い部類に属します。この織布を葛布(かっぷ)といいます。
撫子
種子は、利尿に有効とされました。又、可憐な花が愛好され、女性の什器、衣服の文様として多く使われました。
女郎花
根は乾かして利尿剤に使用されました。女郎花月を陰暦では、七月の事を言います。
藤袴
この花はよい香りがするので、古くより好まれた蘭の和名を藤袴といいます。
古名:あららぎ
桔梗
漢方では、根を去痰、鎮咳薬に使用しました。桔梗色とは、平安時代より藍染と紅染との混合色をいいます。戦国時代末には、明智光秀、加藤清正らが桔梗の紋章を用いました。音読みすると「けっこう」と読み、語呂合わせにより吉祥文様としています。また、五角形をしている為、災厄除けの力があると信じられています。

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